特設サイト

杉野智彦 個展

聴常現象 Vol.1


長久手文化の家森のホール
2023年1月9日 (月/祝)
13:00開場 13:30開演

私は難聴だ。
普段は補聴器をつけている。

はじめに。


僕は「感音性難聴」というハンディキャップを3歳から抱えて生きている。音楽は5歳からはじめた。

僕の作曲スタイルは大きく2分される。1つは、委嘱やコラボレーションなどにより作曲された作品。もう1つは、《聴常現象》と題される自身の聴こえについての作品である。
《聴常現象》は、大学4年から始めた連作である。これまで作曲された2曲《Switch》と《クオリアの聴跡 Ⅰ 》は、自身の聴こえに対し、広い観点から作曲を試みた。現在は、大学院において自身の聴こえを生かした「聴覚障がいをもつ作曲家が、そのハンディキャップを生かす方法」についての研究をしている。本公演はその一環として行う演奏会である。

今回発表される新作《 Study 》シリーズは、研究のために精密な聴力検査を実施し、可聴域や両耳聴などの要素ごとに分けて作曲に応用した。《 Study 》の集約こそ、僕の聴こえとも言えるかもしれない。

  最後に、本公演は公演日までにコンテンツ、チケットの販売方法など、豊富な試みを予定している。合わせてお楽しみいただければ幸いである。

Contents

News Letter

Collaboration

内藤光穂が表現するのは、社会で生きていく中で纏わりつく人間像と、それによって曖昧になっていく自我 の形との対話である。《休み時間》(2022)は八畳の和室に、工事現場などで使用されるトラロープが天井から垂れ下 がるかたちで無数に設置されており、それを展示期間で袋状に編み上げ、最後は作者自身がその中にこもるという作品 だ。一連の行為は、他と己の間にある境界線による自認を表現しており、その様相は儀式のようでもある。《きえ て、》(2022)では、白の毛糸で編まれた全身を包む防護服のような衣装を纏い、それをほどきながらまた別の衣装へ と編み直すというパフォーマンスを行った。模様編みを用いて制作された白い人形は、そこから徐々に現れる人体を 生々しく強調する。内藤は編むという行動を見せることによって、鑑賞者に体験の共有と、作業の存在の認識を促す。 編む作業は彼にとって作ること即ち日常であり、それは生きることであると言える。自身の生活を他者と共有すること で、内藤は鑑賞者に存在とはなにかという疑問を投げかける。

1996年生まれ。
愛知県立芸術大学大学院美皺研究科博士前期課程在籍。
"紙を見つめる者papergazer"として活動。
紙を"主体性と自立性"の視点から捉え直すことで、紙と人の距離感や関係性を再構築し、デジタル社会における紙の新たな存在意義を探る。

Program

1. 《 Lunar Eclipse 》
 for Piano solo

2. 《 烏と南瓜 》
 for Tenor

3. 《 Nak. 》
 for Nanako Nishimae

4. 《 -音を解く- 》
 feat. Haruki kota

5. 《 Small pieces 》

6. Donizetti
《 L'elisir d'amore 》
〈 Udite, udite, o rustici 〉(arr.)

7. 《 聴常現象Ⅰ》
〈 習作Ⅰ- マリンバの肖像Ⅰ- 〉

8. Debussy
Prélude à "L'après-midi d'un faune" (arr.)
With My Audiogram

9. L.v.Beethoven
String Quartet No.6 mov.4
With Beethoven's Audiogram

10.《 聴常現象Ⅳ 》
〈 習作 Ⅱ - 曖昧な空間 - 〉

11. 《 聴常現象Ⅲ 》
〈 習作Ⅰ - オーボエの肖像Ⅱ - 〉

Player

長野県上田市出身。13歳よりオーボエを始める。
長野県小諸高校音楽科を経て現在愛知県立芸術大学器楽科4年管打楽器コース在学。
高校在学中に選抜生徒によるソロ・室内楽演奏会にソロで出演。
2017年第30回中部日本管打楽器 個人・重奏コンテスト本大会 個人の部金賞受賞。
オーボエを柳沢実花、和久井仁、岡北斗、杉原由紀子の各氏に師事。

愛知県名古屋市出身。
愛知県立芸術大学音楽学部器楽科ピアノコースを経て、現在同大学院博士前期課程鍵盤楽器領域1年在学中。
第34回愛知ピアノコンクール高校C部門金賞。第15回ベーテン音楽コンクール大学・院生の部第1位。第41回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール大学生の部第1位。第65回県下ピアノ独奏コンクール大学生・一般の部第2位。第66回第2位、県議会議長賞。第31回日本クラシック音楽コンクール大学女子の部第5位。第20〜22回女神湖ミュージックキャンプにてミケーレ・イノチェンティに師事。第22回蓼科音楽祭賞受賞。ウィーン国際音楽ゼミナールにてベルンハルト・パルツに師事。 学内選抜により、ピアノ名曲コンサート、第54回定期演奏会、第53回卒業演奏会に出演。
宗次ホールランチタイムコンサート、第34回名古屋演奏家育成塾コンサートに出演。
これまでに鶴田 祐子、山下 勝、熊谷 恵美子の各氏に師事し、現在イリーナ・チュコフスカヤに師事。
大学の推薦により、令和4年度北野生涯教育振興会音楽奨学金を受ける。名古屋学芸大学ピアノインストラクター。

愛知県名古屋市出身、5歳よりヴァイオリンを始める。
名古屋市立菊里高等学校卒業。現在愛知県立芸術大学音楽学部3年在学中。 豊田市ジュニアオーケストラOG。
第15回大阪国際音楽コンクール全国大会入選。第70回全日本学生音楽コンクール名古屋大会本選 入選。第36回全日本ジュニアクラッシックコンクール高校の部全国大会審査員賞。第13回ベーテン音楽コンクール高校の部全国大会2位。
第71.72回菊里高校音楽科定期演奏会に出演。
石川静、レオニードソロコフ各氏のマスタークラスを受講。
これまでに加瀬真望子、北垣紀子、清水高師、植村太郎、フェデリコ・アゴスティーニの各氏に師事。

愛知県出身。6歳よりヴァイオリンを始める。
第38回子供のためのヴァイオリンコンクール中学生部門 金賞。第3回k弦楽器コンクール優秀賞。第29回日本クラシック音楽コンクール全国大会出場。
2013年から2018年までNHK名古屋青少年交響楽団に在籍。第53回定期演奏会にてコンサートミストレスを務める。
これまでにヴァイオリンを横田真規子、故石田なをみ、平田文、故 江島有希子、漆原朝子、矢口十詩子、植村太郎、小林美恵の各氏に、ヴィオラを石橋直子氏に師事。
名古屋市立菊里高等学校音楽科を経て、現在愛知県立芸術大学3年在学中。

兵庫県神戸市出身、12歳からバスクラリネット、15歳からクラリネットを始める。
兵庫県立西宮高校音楽科を経て、現在愛知県立芸術大学3年在学中。
第20回日本演奏家コンクール木管楽器部門高校生の部特別賞。第29回クラシック音楽コンクールクラリネット部門高校の部入選。第35回クラリネットソロ・アンサンブルコンテスト専門の部最優秀賞及びグランプリ。
これまでに小川哲生、本濱寿明、ブルックス・信雄・トーンの各氏に師事。

北海道旭川市出身。11歳から打楽器を始める。旭川工業高等専門学校卒業。
第27回日本クラシック音楽コンクール全国大会打楽器部門一般の部最高位受賞。第4回GPSスネアドラムコンテスト金賞・グランプリ受賞。第24回万里の長城杯国際音楽コンクール大学の部第2位。第19回イタリア国際打楽器コンクールスネアドラム部門第3位。 令和四年度、公益財団法人山田貞夫音楽財団奨学生。
愛知県立芸術大学主催の、学内演奏会・卒業演奏会・修了演奏会・ドクトラルコンサートなど多数の新曲初演を行う。国際芸術祭「あいち2022」プロモーションビデオに打楽器として出演。 東海地方のオーケストラや吹奏楽団の客演を行う。
これまでに、小川佳津子、入川奨、深町浩司、小森邦彦の各氏に師事。
現在、愛知県立芸術大学管打楽器コース4年在学中。

愛知県岡崎市出身、4歳よりチェロを始める。
名古屋市立菊里高等学校を卒業後、現在愛知県立芸術大学音楽学部音楽科器楽専攻3年に在学中。 NHK名古屋青少年交響楽団OB。
第20回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-Uの部、入選。 第5回K弦楽器コンクール動画審査部門第3位。 第15回ベーテン音楽コンクール大学・院生Aの部第2位。 大学内の選抜により、「室内楽の夕べVol.19」に出演。 上山音楽祭〜ル・シャトーかみのやま〜、秋吉台ミュージック・アカデミーに参加。
これまでにチェロを鈴木康史、高木俊彰、林良一、岩田彩子、花崎薫、西谷牧人の各氏に、室内楽を福本泰之、野村由紀、桐山建志の各氏に師事。
カレル・フィアラ、ルトヴィート・カンタ、中木健二各氏の公開レッスンを受講。

静岡県沼津市出身。愛知県立芸術大学器楽専攻ピアノコース卒業。現在、愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士前期課程鍵盤楽器領域2年次在学中。
第16回ショパン国際ピアノコンクールinアジア静岡県地区大会にて銀賞受賞、全国大会出場。ロゼピアノコンクールにて上位入賞多数。2018年ウィーン夏期国際音楽ゼミナールに参加しW.ヴァッチンガー氏のレッスンを受講、ディプロム受賞、同ゼミナール内のディヒラーコンクールに出場。 第35回、第36回愛知ピアノコンクール銀賞受賞、愛知県芸術文化センターコンサートホールでの第35回同コンクール受賞者コンサート出演。第6回刈谷国際音楽コンクール 一般の部 奨励賞受賞。声楽、弦楽器、管楽器の伴奏者、室内楽奏者として多数のコンクールや公開レッスン、コンサートに出演。
これまでに殿岡宏枝、仲澤裕恵、松本総一郎の各氏に師事。現在、イリーナ・チュコフスカヤ氏に師事。

愛知県豊田市出身。4歳よりヴァイオリンを始める。
名古屋市立菊里高等学校音楽科卒業。現在愛知県立芸術大学音楽学部4年在学。
第71回全日本学生音楽コンクール名古屋大会高校の部第3位。第28回日本クラシック音楽コンクール全国大会出場。
第5回若い芽の弦楽アンサンブルアカデミーin軽井沢に於いて選抜受講生コンサートに出演。第24.25回河口湖ヴァイオリンセミナーに参加。 学内選抜により、第70.71回菊里高校音楽科定期演奏会、愛知県立芸術大学弦楽器コース学生による室内楽の夕べVol.20に出演。
これまでに吉野淳子、渡辺玲子、平田文、植村太郎、小林美恵各氏に師事。

広島県、呉市出身
広島大学教育学部音楽文化系コースをサキソフォン専攻にて卒業。
在学中、学内でのオーディションを経てJ.イベール《アルトサクソフォンと11の楽器による室内小協奏曲》を室内オーケストラと共に演奏。
広島大学大学院教育学研究科を経て、現在愛知県立芸術大学大学院音楽研究科声楽領域修士課程二年次在学中。大学院では、藤井清水を中心に日本歌曲と、ムソルグスキーを中心としたロシアの声楽作品を研究している。

大阪府堺市出身。大阪教育大学教育学部教養学科芸術専攻音楽コースを経て、愛知県立芸術 大学大学院音楽研究科博士前期課程管楽器領域修了。
2018年第20回"万里の長城杯"国際音楽コンクールアンサンブル部門第3位を 受賞。2019年「第35回ヤマハ管楽器新人演奏会」出演。2021年第49回堺市新人演奏会奨励賞受賞。第14回愛知県立芸術大学 修了演奏会に出演。第23回日本演奏家コンクール木管部門一般Aの部第2位・神戸市長賞受賞。 2022年大阪交響楽団とフィンジ作曲のクラリネット協奏曲より第3楽章で共演。
これまでに青山秀直、ブルックス 信雄 トーン、稲本渡の各氏に師事。
現在、「堺市アーティストバンク」に所属し、堺市のこども園・幼稚園・小学校へワークショップを行っている。また、クラリネット五重奏団 Quintet Azalea のメンバーとして、大阪と愛知を拠点に音楽活動を行っている。

1996年神奈川県出身。國學院大學文学部中退。作曲を喜久邦博、山中敦史、糀場富美子、久留智之、安野太郎の各氏に師事。7歳で代表作《くりくりねこ》を作曲。
2013年「全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」高校生作曲ソロ部門にて審査員賞を受賞。
2009~2011年横浜市立保土ヶ谷中学校吹奏楽部にて打楽器奏者、2012~2014年横浜市立桜丘高等学校弦楽部にて首席コントラバス奏者、2015~2018年國學院インサイドミュージックオーケストラ(IMO)にて首席ピアノ奏者を務める。2019年愛知県立芸術大学作曲作品演奏会にて作品が部分初演される。
現在、愛知県立芸術大学4年次在学中。

香川県高松市出身。13歳から打楽器、15歳からマリンバを始める。
高松第一高等学校音楽科を経て、愛知県立芸術大学管打楽器コース3年在学中。
アレハンドロヴィニャオ作曲マスタークラスにて受講曲を初演。
第55回愛知県立芸術大学音楽学部定期演奏会に作曲科作品にて出演。
愛知県立芸術大学主催の学内演奏会や卒業演奏会等で新曲、日本初演を多数行う。
自身でも室内楽作品等の作編曲を手掛け、幅広く活動を展開している。

打楽器、マリンバを合田佳織、林千景、故 何森博子、池永健二、小森邦彦、深町浩司の各氏に師事。

岐阜県大垣市出身。
岐阜県立加納高等学校音楽科卒業。
卒業後単身渡欧。
日墺友好150周年のコンサートに出演。
帰国後、演奏会形式のドニゼッティ作曲 「愛の妙薬」ドゥルカマーラ役でオペラデビュー。
これまでに声楽を五島由美子、内藤幸子、松下伸也、アイリカ・ヴュンシュの各氏に師事する。ドイツリート解釈をアイリカ・ヴュンシュ、ベルンハルト・ヴュンシュより学ぶ。

Ticket

入場料:2000円〜
学割・障がい者割引:1500円
応援チケット 3500円
楽譜セット(1曲) 4000円
楽譜セット(2曲) 5000円

Access


所在地

〒480-1166
愛知県長久手市野田農201番地


電話番号

0561-61-3411


-鉄道・バス-

名古屋市営地下鉄「藤が丘」駅下車、徒歩25分
東部丘陵線(リニモ)「はなみずき通」駅下車、1番出口から徒歩7分
名鉄バス「長久手文化の家北」バス停下車、徒歩4分


-車-

東名高速道路 名古屋インターから車で10分
名古屋瀬戸道路 長久手インターから車で10分
駐車場301台